AdSense ブートキャンプ 第7回 - サイトを最適化しよう!
2007/09/10
2007年9月10日
Posted by Inside AdSense チーム
これまで6回に渡り、皆様のサイトへAdSenseを導入し、実際に収益を受け取るまでの流れをご紹介してまいりました。しかし AdSense は一度設置して終わりのプログラムではありません。皆様のサイトの価値を高め、訪問ユーザーの皆様により有益な情報を提供するとともに、運営者として皆様の収益をより向上していただくためには、様々な工夫を加えていただくことが大変に有効です。
本日は、これ まで日本で運営されている AdSense 利用サイトの実績に基づく、いくつかの「サイト最適化のノウハウ」を公開いたします。
・サイトの最適化とは
広告の配色、フォーマット、掲載位置などを変更し、サイト内により効果的・効率よく AdSense広告を掲載し、収益の向上とページレイアウトの向上を図ることです。
・レポートを確認しましょう
第4回でご紹介した、様々なレポート機能についてはご利用いただいておりますでしょうか?
サイトに変更を加えた前後のパフォーマンスを比較したり、これまでの実績を元に変更点を検討するためには、レポートの検証が不可欠です。今回の最適化の導入のためには、最低限トップページとそれ以外のページを別にトラッキングできるように、また各ページ内に設置した広告ユニット別の結果や配色もトラッキングできるようにカスタムチャネルの導入をお奨めします。
例えばあるページの広告ユニットのフォーマットや配色を検討する場合は、こんな設定をしてみてはいかがでしょう。
インデックスページの上部に配置したバナー。配色は青。
index_top_Banner_Blue
新たに最適化を行い、配色を茶系に変えた場合は
index_top_Banner_Brown
また広告ユニットのフォーマットをビッグバナーに変えた場合、
index_top_BigBanner_Brown
といったように、フォーマット、位置、配色を変えるたびに、一目で見てわかりやすい名称のカスタムチャネルを設定していただくと、後でその前後を比較することが簡単にできるようになります。もちろん第4回でご紹介した通り、同じページ内に複数のユニットを配置した場合も、このようなカスタムチャネルの設定を行っておけば各位置ごとの比較も容易に可能です。
・広告掲載数を増やす
最も簡単にできる最適化の第一歩は、広告を掲載するページ数を増やすことです。意外に思われるかも知れませんが、多くのページをお持ちのサイトでも、トップページのみに広告を貼っただけのケースが多く見受けられます。少なくともサイト内のすべてのページへ広告を掲載するようにすることが、じつは最も簡単にできる向上策となります。
例えばブログサイトなら、トップページだけではなく、月別やカテゴリ別のページにも広告を掲載しましょう。また1ページあたりの掲載可能数は以下の通りです。ぜひ空いたスペースは有効活用して、なるべく多くの広告を掲載することをお勧めします。ちなみに 1ページに掲載することが可能な AdSense のユニット数は以下のとおりです。
広告ユニット 3つまで
リンクユニット 3つまで
紹介プログラム 3プロダクトまで
・広告の配色に気を配る
多くの事例から、広告を目立たせようと奇抜な色や目立つ色を使用することは逆効果となるケースが多いことがわかっています。サイトのデザイン性、イメージを損なわないように、サイト上で使っている色を基調とした配色にすることが大切です。
また、一般的には「枠線あり」と「枠線なし」では、「枠線なし」の方が効果的です。
例えば下記の3つのサンプルサイトをご覧になって、どのサイトが自然で読みやすいサイトに見えるでしょうか?訪問者の方にとって読みやすいページ、価値のあるページを目指すことが、最適化への近道になります。

ページのデザイン上枠線を設けた方が自然に見える場合は、周囲のデザインと調和した枠線の使用をお奨めします。最近追加された機能で、「角の丸い枠線」もお使いいただけるようになりましたので、皆様のサイトのデザインに応じてお選びください。

ただし、サイトになじみすぎて広告とコンテンツの区別がつかなくなることは、サイトを訪れたユーザにも非常に不親切で不適切な誘導となります。また、極端にコンテンツに溶け込んだ広告は、かえって読み難くなり、広告もコンテンツも読まれなくなってしまうことでしょう。
コンテンツと広告の間には十分なスペースをあけ、近づきすぎる場合には境界線を挿入するなど工夫してください。また、広告の上部には「広告」または「スポンサードリンク」という表記に限り、ラベルを表示することができます。第5回でもご案内しました通り、わざとクリックを誘導するような誤解を招くラベルは使わないようにご注意ください。付近のコンテンツとの区別をしたい場合は、区切り線を入れるか「広告」、「スポンサードリンク」というテキストに限り、ラベルとして設置することができます。

・広告フォーマットを選択する
ずばり、広告フォーマットはより幅の広いフォーマットが有効です。
テキスト広告だけではなく、イメージ広告や動画広告が表示できるフォーマットを使用して、あらゆる広告掲載の可能性を最大化しておくことが重要になります。現在ご用意させていただいているフォーマットの中では、ワイドスカイスクレイパー、レクタングル(大)などをご利用いただくことが効果的です。フォーマットの種類はこちらをご覧ください。

1つのページに複数の広告を設置する場合、異なる広告フォーマットを用いて多様性を持たせるようにしましょう。同じページに同じようなデザインの広告が並んでいるのは、ページを訪れるユーザから見てもつまらないものです・・。
余ったスペース、小さなスペースにはリンクユニットを使用すれば、さらに広告掲載数を増やすことができます。

・広告掲載位置を見直す
広告を掲載する際、必ず皆さんがページの訪問者だったとして、どのようにページを目で追っていくか想像してください。特に日本は縦書きの習慣があるため、一般的に海外でおすすめされている有効な位置が、そのまま適さないケースもあります。
基本的なパターンは以下のとおりになります。
ページの中心に対して、上半分、またはスクロールせずに見える範囲が有効
画面を開いて一番最初に目にする範囲内に、必ず一つは広告を配置するのがお奨めです。
ブログやニュースでは記事下が最も効果的
記事の途中、記事の真上に広告があった場合、記事を読んでいる途中で広告をクリックすることがあるでしょうか?おそらくあまりないでしょう。逆に、記事を読み終えて、その下に関連する広告が掲載されていれば、大変に便利に思うことも多いはずです。ブログやニュースサイトでは、記事の直下に広告を配置することが大変有効です。
メニューやカテゴリの前後への配置も効果的
そのページから他のページに移ろうとしている場合、メニューやリンクコーナーを探すのが一般的です。その近くに関連する広告を配置すれば、さらにユーザビリティは向上し、訪問者の皆様にとっても便利になるはずです。また、他の海外の傾向とは異なり日本では右側のメニューへの追加も効果的です。
フッターの下は効果が低い
意外とよく見かけるフッターの下への広告の追加はあまり良い効果は出ないケースが多いようです。
ここまで、いくつかのヒントをご紹介させていただきましたが、ページの最適化に「絶対」はありません。
ページを訪れる訪問者層の傾向や、ベースとなるページの配色、構成。そしてページのデザインの流行によっても左右されるかもしれません。しかし何よりも大切なことは、決してトリックや不適切な誘導でクリックを導くのではなく、訪問者の立場になって、読みやすく、自然で、しかも便利な広告配置が最も受け入れられるということです。
また、重ねて常に念頭においていただきたいことは、「コンテンツが命」であるということです。すばらしいコンテンツがあって、はじめてそれを求めたユーザが訪れ、またそれにマッチした広告が自動的に配信されます。広告主様と、すばらしいサイトをお持ちの皆様、そしてそのページを訪れる訪問者の方々をつなぐのが Google AdSense の技術であり、特徴なのです。
それでは、ブートキャンプ連載初めの頃のサンプルブログと、最適化を施したサンプルブログを事例として比較してみましょう。
行った最適化作業は以下の通りです。
・広告ユニットの配色を、ページ自体の配色と合わせる。背景と枠線はページの背景と同色に。またリンクやテキストの文字色も、ページで使われているものと合わせる。
・効果の高い右メニューと記事下を中心に広告を配置する。トップページでは、一つ目の記事と二つ目の記事の下にバナーを配置。さらに右メニューには効果の高いワイドスカイスクレイパーを配置。
・さらに上の方のわずかなスペースにリンクユニットを掲載
・掲載ページ数を増やすため、記事別ページにも広告を配置。最も効果の期待できる記事の直下へは幅広の角型広告の中から、レクタングル(大)を配置。
ここまでの最適化を行えば、以前よりも収益は向上する可能性がぐっと高まるはずです。
いかがでしたでしょうか?ぜひこの機会に、皆様のサイトの最適化にトライしてみませんか?
もちろんその際に大事なことは、必ずきちんとトラッキングをして、効果の検証を行うことです。トライ&エラーの末にもし大きな成功を収めたら、ぜひその最適化成功例を、AdSense ヘルプフォーラムで披露してください!
Posted by Inside AdSense チーム
これまで6回に渡り、皆様のサイトへAdSenseを導入し、実際に収益を受け取るまでの流れをご紹介してまいりました。しかし AdSense は一度設置して終わりのプログラムではありません。皆様のサイトの価値を高め、訪問ユーザーの皆様により有益な情報を提供するとともに、運営者として皆様の収益をより向上していただくためには、様々な工夫を加えていただくことが大変に有効です。
本日は、これ まで日本で運営されている AdSense 利用サイトの実績に基づく、いくつかの「サイト最適化のノウハウ」を公開いたします。
・サイトの最適化とは
広告の配色、フォーマット、掲載位置などを変更し、サイト内により効果的・効率よく AdSense広告を掲載し、収益の向上とページレイアウトの向上を図ることです。
・レポートを確認しましょう
第4回でご紹介した、様々なレポート機能についてはご利用いただいておりますでしょうか?
サイトに変更を加えた前後のパフォーマンスを比較したり、これまでの実績を元に変更点を検討するためには、レポートの検証が不可欠です。今回の最適化の導入のためには、最低限トップページとそれ以外のページを別にトラッキングできるように、また各ページ内に設置した広告ユニット別の結果や配色もトラッキングできるようにカスタムチャネルの導入をお奨めします。
例えばあるページの広告ユニットのフォーマットや配色を検討する場合は、こんな設定をしてみてはいかがでしょう。
インデックスページの上部に配置したバナー。配色は青。
index_top_Banner_Blue
新たに最適化を行い、配色を茶系に変えた場合は
index_top_Banner_Brown
また広告ユニットのフォーマットをビッグバナーに変えた場合、
index_top_BigBanner_Brown
といったように、フォーマット、位置、配色を変えるたびに、一目で見てわかりやすい名称のカスタムチャネルを設定していただくと、後でその前後を比較することが簡単にできるようになります。もちろん第4回でご紹介した通り、同じページ内に複数のユニットを配置した場合も、このようなカスタムチャネルの設定を行っておけば各位置ごとの比較も容易に可能です。
・広告掲載数を増やす
最も簡単にできる最適化の第一歩は、広告を掲載するページ数を増やすことです。意外に思われるかも知れませんが、多くのページをお持ちのサイトでも、トップページのみに広告を貼っただけのケースが多く見受けられます。少なくともサイト内のすべてのページへ広告を掲載するようにすることが、じつは最も簡単にできる向上策となります。
例えばブログサイトなら、トップページだけではなく、月別やカテゴリ別のページにも広告を掲載しましょう。また1ページあたりの掲載可能数は以下の通りです。ぜひ空いたスペースは有効活用して、なるべく多くの広告を掲載することをお勧めします。ちなみに 1ページに掲載することが可能な AdSense のユニット数は以下のとおりです。
広告ユニット 3つまで
リンクユニット 3つまで
紹介プログラム 3プロダクトまで
・広告の配色に気を配る
多くの事例から、広告を目立たせようと奇抜な色や目立つ色を使用することは逆効果となるケースが多いことがわかっています。サイトのデザイン性、イメージを損なわないように、サイト上で使っている色を基調とした配色にすることが大切です。
また、一般的には「枠線あり」と「枠線なし」では、「枠線なし」の方が効果的です。
例えば下記の3つのサンプルサイトをご覧になって、どのサイトが自然で読みやすいサイトに見えるでしょうか?訪問者の方にとって読みやすいページ、価値のあるページを目指すことが、最適化への近道になります。

ページのデザイン上枠線を設けた方が自然に見える場合は、周囲のデザインと調和した枠線の使用をお奨めします。最近追加された機能で、「角の丸い枠線」もお使いいただけるようになりましたので、皆様のサイトのデザインに応じてお選びください。

ただし、サイトになじみすぎて広告とコンテンツの区別がつかなくなることは、サイトを訪れたユーザにも非常に不親切で不適切な誘導となります。また、極端にコンテンツに溶け込んだ広告は、かえって読み難くなり、広告もコンテンツも読まれなくなってしまうことでしょう。
コンテンツと広告の間には十分なスペースをあけ、近づきすぎる場合には境界線を挿入するなど工夫してください。また、広告の上部には「広告」または「スポンサードリンク」という表記に限り、ラベルを表示することができます。第5回でもご案内しました通り、わざとクリックを誘導するような誤解を招くラベルは使わないようにご注意ください。付近のコンテンツとの区別をしたい場合は、区切り線を入れるか「広告」、「スポンサードリンク」というテキストに限り、ラベルとして設置することができます。

・広告フォーマットを選択する
ずばり、広告フォーマットはより幅の広いフォーマットが有効です。
テキスト広告だけではなく、イメージ広告や動画広告が表示できるフォーマットを使用して、あらゆる広告掲載の可能性を最大化しておくことが重要になります。現在ご用意させていただいているフォーマットの中では、ワイドスカイスクレイパー、レクタングル(大)などをご利用いただくことが効果的です。フォーマットの種類はこちらをご覧ください。

1つのページに複数の広告を設置する場合、異なる広告フォーマットを用いて多様性を持たせるようにしましょう。同じページに同じようなデザインの広告が並んでいるのは、ページを訪れるユーザから見てもつまらないものです・・。
余ったスペース、小さなスペースにはリンクユニットを使用すれば、さらに広告掲載数を増やすことができます。

・広告掲載位置を見直す
広告を掲載する際、必ず皆さんがページの訪問者だったとして、どのようにページを目で追っていくか想像してください。特に日本は縦書きの習慣があるため、一般的に海外でおすすめされている有効な位置が、そのまま適さないケースもあります。
基本的なパターンは以下のとおりになります。
ページの中心に対して、上半分、またはスクロールせずに見える範囲が有効
画面を開いて一番最初に目にする範囲内に、必ず一つは広告を配置するのがお奨めです。
ブログやニュースでは記事下が最も効果的
記事の途中、記事の真上に広告があった場合、記事を読んでいる途中で広告をクリックすることがあるでしょうか?おそらくあまりないでしょう。逆に、記事を読み終えて、その下に関連する広告が掲載されていれば、大変に便利に思うことも多いはずです。ブログやニュースサイトでは、記事の直下に広告を配置することが大変有効です。
メニューやカテゴリの前後への配置も効果的
そのページから他のページに移ろうとしている場合、メニューやリンクコーナーを探すのが一般的です。その近くに関連する広告を配置すれば、さらにユーザビリティは向上し、訪問者の皆様にとっても便利になるはずです。また、他の海外の傾向とは異なり日本では右側のメニューへの追加も効果的です。
フッターの下は効果が低い
意外とよく見かけるフッターの下への広告の追加はあまり良い効果は出ないケースが多いようです。

ページを訪れる訪問者層の傾向や、ベースとなるページの配色、構成。そしてページのデザインの流行によっても左右されるかもしれません。しかし何よりも大切なことは、決してトリックや不適切な誘導でクリックを導くのではなく、訪問者の立場になって、読みやすく、自然で、しかも便利な広告配置が最も受け入れられるということです。
また、重ねて常に念頭においていただきたいことは、「コンテンツが命」であるということです。すばらしいコンテンツがあって、はじめてそれを求めたユーザが訪れ、またそれにマッチした広告が自動的に配信されます。広告主様と、すばらしいサイトをお持ちの皆様、そしてそのページを訪れる訪問者の方々をつなぐのが Google AdSense の技術であり、特徴なのです。
それでは、ブートキャンプ連載初めの頃のサンプルブログと、最適化を施したサンプルブログを事例として比較してみましょう。
行った最適化作業は以下の通りです。
・広告ユニットの配色を、ページ自体の配色と合わせる。背景と枠線はページの背景と同色に。またリンクやテキストの文字色も、ページで使われているものと合わせる。
・効果の高い右メニューと記事下を中心に広告を配置する。トップページでは、一つ目の記事と二つ目の記事の下にバナーを配置。さらに右メニューには効果の高いワイドスカイスクレイパーを配置。
・さらに上の方のわずかなスペースにリンクユニットを掲載
・掲載ページ数を増やすため、記事別ページにも広告を配置。最も効果の期待できる記事の直下へは幅広の角型広告の中から、レクタングル(大)を配置。

いかがでしたでしょうか?ぜひこの機会に、皆様のサイトの最適化にトライしてみませんか?
もちろんその際に大事なことは、必ずきちんとトラッキングをして、効果の検証を行うことです。トライ&エラーの末にもし大きな成功を収めたら、ぜひその最適化成功例を、AdSense ヘルプフォーラムで披露してください!
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